
デリバティブとは
金融商品には株式、債券、預貯金・ローン、外国為替などがありますが、これら金融商品のリスクを低くしたり、リスクを覚悟した上での高い収益性を追及する手法として考え出されたのがデリバティブです。
このようなリスク管理や収益追及を企図したデリバティブの取引には、基本的なものとしてはその元になる金融商品について、将来売買を行なうことを前もって約束する取引(先物取引)や将来売買する権利をあらかじめ売買する取引(オプション取引)などがあり、さらにこれらを組合わせた多種多様な取引があります。
デリバティブはそれぞれの元となっている金融商品と強い関係があるため、日本語では一般的に「金融派生商品」とか「派生商品」などと使われることがあります。
対象となる商品によって、債券の価格と関係がある債券デリバティブや金利の水準と関係がある金利デリバティブなどオーソドックスな金融デリバティブから、近年では、気温、降雨量に関連をつけた天候デリバティブのような新しいデリバティブも開発されていて様々な種類があります。

身近なデリバティブ
「デリバティブ」という言葉はここ最近で一般的によく知られるようになりました。銀行や証券会社などの金融機関や事業会社は多様化する顧客ニーズへの対応や、自己のリスク管理・収益性改善などの目的で積極的にデリバティブ取引を行っています。
このような金融機関や企業だけではなく、個人にもデリバティブが身近なものとなってきている点に、注目する必要があるでしょう。
今日では個人向けの資産運用に応える為に、様々な形態でデリバティブを組み入れた、預金および債券などの金融商品がたくさん開発されています。また、デリバティブそのものを個人でも取引することが可能となっています。
すなわち、今やデリバティブの知識は、私たち個人の資産運用に不可欠となってきていると言っても過言ではありません。

デリバティブの危険性
上記の点からデリバティブ取引は、とてつもなく危険だというイメージをお持ちの方も多くいるかもしれません。確かに、投機的なデリバティブ取引に失敗して莫大な損失が発生し会社が倒産した事件が、新聞やニュースなどで大きく取り上げられた事実があります。
様々な使い方がありますが、使用方法を間違えると多大な損害を被る危険が生じます。しかしその一方でうまく活用することで価格変動によるリスクを低下させたり利益を追求しながらリスクを一定額に限定させることなども可能となっています。
もはや資産運用の自己責任が求められる時代では、個々の目的に合った金融商品をご自身の意志で選択することが求められてきています。デリバティブを用いた個人向け金融商品の開発も今後一層進化し続けると思われます。
そのためにデリバティブの基礎的な正しい知識を得てリスクの所在を認識することの必要性は、ますます重要になってくるでしょう。
デリバティブの知識を基にして、上手にそして賢く資産運用に役立てたいものです。また、これらの知識は、自分の資産運用と直接関わらない場合でも、金融・経済についての理解を広げ、深めていくことにより日常の生活にも役立つものと思われます。
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